この記事を読んでいるあなたは、株に対するリスクや損失が不安で投資をすることができていないのではないでしょうか?
株初心者から見ると投資はギャンブルのようで、貯蓄よりも安定したものでないと考えてしまいがち。
投資に挑戦してみたいと思っても、始めにくいと思ってしまうでしょう。
この記事では実際に投資で損をした人の生々しい経験談をもとに、投資で借金をせずローリスクで運用できる方法をお伝えします。
最後まで読むことで、投資に対してのリスクを全て把握でき先人たちの失敗を繰り返すことなく、投資を始めることができるでしょう。
是非参考にしてみてください。
投資で大損しないために守るべきルールは5つです。
- 自分でルールを決めて損切をする
- 信用取引は絶対しない
- デイトレードをしない
- ナンピン買いをしない
- 他の投資家の運用方法をそのまま真似しない
初心者はローリスク・ローリターンの長期で資産を増やす運用方法を心掛けることが重要です。
1.株で損した人の悲惨な体験談3選!
株式投資を行い大きな損失を出してしまった人の例を3つご紹介します。
知識や経験がない初心者だからこそ、起こってしまった事例もあります。
- 失敗した要因
- どれくらい損失をだしてしまったのか?
など1つずつ確認していきましょう。
1-1.損切せずに1か月で90万円の損失!
妻子持ちの34歳のサラリーマンです。
夫婦で貯めた貯金の一部(余剰資金)である300万円を元手に、2年ほど前から株での運用を始めました。
当初は損益プラマイゼロの所をしばらくウロウロしていましたが、1年ほど前から利益が出始め、先月には300万円が330万円になりました。
しかし、先月に保有していた銘柄が連日大暴落し、300万円が260万円になってしまいました。
失敗の原因は明白で、損切りするのを躊躇ったからです。今思えば、暴落が始まった初動で損切りしておけばよかったのですが「明日こそは反転するだろう」と根拠の無い展望で損切りせず、ズルズルと損失を膨らめてしまいました。
過去に何度も損切りの経験をしていますが、損切りした翌日や翌週に値を戻すこともあったため、それらの経験から損切りには踏み切れませんでした。
馬鹿なことに、損切りした直後から、損失を取り戻そうと無闇に買付けと損切りを繰り返してしまい、更に20万円損失を出してしまい、今は資金が240万円にまで減少してしまいました。
300万円から330万円まで増えたものが、1ヶ月で240万円に…。
夫婦でコツコツ貯金したお金なのに…。
株の運用について、妻は私に全て委ねてくれていました。利益が出ている時、私は妻に「最近、株の調子がよくてさ、家族で何か贅沢でもしようか?笑」などと冗談を言ったりしていました。
しかし、今は60万円の損失…。
先日、妻に損失のことを打ち明けて謝りました。意外なことに、妻は「あの300万円はあなたが自由に運用していいってことで預けました。私は投資のことは全然わからないけど、利益が出ることもあれば損失が出ることも当たり前じゃないかな。私はあなたを責めたりはしないよ。元々そういうお金だって思ってたから。株を続けるのも辞めるのもあなたに任せます。」と言ってくれました。
株の損失で精神的に疲れ果てていた私には、この言葉が有難くて涙が出ました。
しかし、240万円を元の300万円にまで戻すことは、私にとって容易ではありません。もう株を辞めてしまおうかとすら思っています。
私の周りでは株で数百万円損を出しても涼しい顔をしている知人もおり、私のこの精神状態を相談しても「そんなの株じゃ当たり前だよ」と鼻で笑われます。
でも、私はどうしても心の整理がつかないんです。
だって、馬鹿じゃないですか。お金を増やしたくて夫婦の大切な貯金を株で運用したら、逆にお金が減りましただなんて…。私のメンタルが株の運用に向いていないことはなんとなく承知しています…。
株で損失を出した人は、なぜ平然としていられる人がいるのでしょうか。その損ったお金があれば、何が出来たのか…考えただけで悔しくてたまりません…。
これこら株を続けてもこの損失を取り戻せるとは限らない…むしろもっと損するかもしれない…。こういう時、皆さんはどういう心構えで乗り切るものなのでしょうか?こんなに落ち込むのは私だけ??
引用:Yahoo!知恵袋
損切りをせず、マイナスを引っ張り続けた結果たった1ヶ月で90万円もの損失を出してしまった例です。
「明日は株価が持ち直すだろう」という根拠のない自信、「買付価格を下回ったら迷わず株を売る」など明確にルールを決めていなかったのが原因です。
初心者は特に損失を取り戻そうとしてむやみに株の売買をしてしまい、結果的にさらに傷口を広げてしまう結果になるでしょう。
現状の結果を正確に把握したうえで、売買のルールに忠実にしたがって運用をするのが損失を大きくしないコツです。
負けが続くと、冷静な判断ができなくてもっと損失を増やしてしまうんですね。
1-2.デイトレードで100万円の損失!
株で大損出しました。27歳 独身 男です。
現在資産が870万円ほどです。今年8月頃結婚を控えています。
目標としては結婚までに1000万円貯めたいと思っておりました。
今年の1月までは資産930万円あり1ヶ月10万円程貯金ができていましたので、目標達成かなと思っておりました。手取り25万円ボーナスなしです。
しかしコロナ相場の影響を受けて大損を出してしまいました。
投資の内容としては200万円程の余裕資金で運用しておりましたが、コロナショックの影響により、底値で売り払った点-20万円、知識もないままETFに手を出し点-20万円、デイトレードをしてしまった点-40万円により100万円近く損失を出してしまいました。
デイトレードで損を出した点は正直辛いです。もうけに走ってしまった自分が愚かだと思います。
これからは残った100万円の余裕資金を配当、優待目当で、オリックス、KDDI他を長期保有で運用していく予定です。
引用:Yahoo知恵袋
短期の利益を優先してしまい、株価の振れ幅が大きいデイトレードで取引をした結果100万円もの損失を出してしまった例です。
デイトレードは短期の値動きだけを考えて取引を行うハイリスク・ハイリターンの投資方法です。
投資初心者がデイトレードに手を出すとほぼ必ず負けます。
長期の投資に比べて、短期で決済をする意思決定をするために、投資に対する深い知識や洞察力が求められるからです。
1日中市場に張り付いて、値動きの激しい株の売買を行うのは並大抵の精神力ではとても耐えられないでしょう。
安易に、リターンばかりを求めてデイトレードに手を出すと大きな損失を出してしまうことになります。
1-3.株初心者がデイトレードで負け続け!
株を初めて1年間で40万円の損失を出してしまいました…
最初の方は有名な人の手法を見よう見まねで運用していました。最初の方は勝ち続けることができました。
サラリーマンでデイトレードでやってました。出社前と昼休憩で市場を見ていました。
株価が下がっているとき、「持ち越すだろう」という考えで株の謎の持ち越しを行っていました。
参考:YouTube
サラリーマンをやりながらデイトレードをやり続けて、1年間で40万円の損失をだしてしまった方の例です。
分単位で株価を見る必要性のあるデイトレードは兼業・副業には向いていません。
株式市場の開いている平日に時間の余裕がある人のみ利用するべき手法でしょう。
また、有名な投資家の手法をただ真似をするだけでも上手くいきません。
市場の状況、資産規模、思考など自分と同じ状況であるとは限らないからです。
参考にする程度であれば良いですが、完全に手法だけまねると運用はうまくいかないでしょう。
2.悲惨な投資で大損をする人の特徴3選!
株取引で損失を出してしまう人に共通する特徴は主に3つです。
特に、初心者は知識や経験が足りていないので瞬時に高度な知識や判断力が求められるデイトレードなどはオススメできません。
「いつかは株価がまた上がるだろう」「とりあえず株を持ち続けよう」など安易な判断で株を手放さずに損失を大きくしてしまうこともあります。
実際に損失を出してしまう人の特徴を見て、自分投資を行う際同じ失敗をしないようにしましょう。
2-1.価格変化の激しい投資方法を行う
短期で高いリターンが見込めるかわりに、リスクも大きい投資方法は損失を大きくしてしまう要因です。
株に慣れてきた熟練者ならまだしも、株初心者がいきなりハイリスク・ハイリターンの投資方法に手を出すことは自殺行為に等しいでしょう。
数分単位で株価が大きく変わるデイトレードなどは、投資に対する高い知識や洞察力、チャートの分析能力が求められるからです。
また、デイトレードは精神力を大きくすり減らしながら1日中チャートを見続けなければなりません。
損失に対する覚悟と、株に対する知識や経験値に自信がなければ価格変動の激しい投資は行うべきではないでしょう。
初心者のうちは「インデックス投資」など、価格変動が比較的緩やかな投資が安全だね!
2-2.余剰資金以上の金額で投資を行う
株式投資はどんなに損失を出しても借金を背負うことはありません。
株のルールで株主は出資した金額以上の責任は負わなくてもよいというふうに決められています。
100万円で買った株はどんなに損失を出したとしても100万円以上の損失にならないということです。
しかし、例外もあります。
自分のお金ではなく、証券会社にお金を借りて投資を行う「信用取引」という方法は損失がマイナスになるリスクがあるのです。
「信用取引」を行うと、100万円しか手元になくても証券会社にお金を借りることで最大330万円分(自己資金の3.3倍)の投資を行うことができます。
自分の資金よりも大きな利益を見込むことができますが、損失が出た場合マイナスになってしまうリスクがあります。
株に慣れている上級者ならともかく初心者であれば安易に大きな勝負をするのではなく、生活の余剰資金を投資資金として利用するべきでしょう。
株は自己資金で行えば絶対にマイナスにはならないんだね!
2-3.下がる株をずっと持ち続ける
投資で損失が出た際、損失額を大きくしないうちに早めに売ってしまうことを「損切り」といいます。
初心者の多くが損切りをすることができず、損失を大きくしてしまいます。
投資経験10年のベテランでも損失を出して負けてしまうことがあります。
プロの投資家は損失が一定のラインを超えた時点で売ってしまうので、マイナスを最小限に押さえることができるのです。
損切りをする際、「これから上がるんじゃないか?」「売ったらもったいないのでは?」などの感情がじゃまをしてしまいます。
そのため、感情に任せて投資をするのではなく自分で損切ラインを設定してラインを超えたら売ってしまうというルールを自分に課すのが重要です。
どうしても、判断がつかない・感情が邪魔してしまうと感じる人は自動売買ツールを用いてAIに運用をしてもらうのが確実です。
3.株で絶対借金しない!安定した運用ができる方法5選!
株で絶対に借金せず、安定した運用ができる方法は5つあります。
感情に任せず、ローリスク・ローリターンの運用をしていくことが悲惨な結末を避ける唯一の方法です。
具体的な方法について1つずつ確認していきましょう。
3-1.ルールを決めて損切りを行う
投資を行う際、具体的な損切りのラインを事前に決めておくことが重要です。
損切りのラインを決めていなければ、損失を出してしまったときに「ひょっとしたらまた上がるんじゃないか」という感情に流されて損失を大きくしてしまう危険があります。
具体的なルール設定としては「株価が10%下落したら損切り」などです。
一度設定したルールは、例外なく必ず守ること。
感情を捨てて、ルールに沿って投資を行うのが損失を減らす第一歩です。
明確な損切ラインを決めて、損失を最小限に押さえる運用を心がけましょう。
証券会社によっては「〇%下落したら自動で株を売却」などの機能があるよ!
3-2.信用取引は絶対しない
証券会社にお金を借りて投資を行う信用取引は絶対にしないようにしましょう。
利益が出れば自己資金より高いリターンが見込めますが、損失が出た場合大きな負債を抱えてしまうことになります。
証券会社のサイトの中には、「信用取引は手数料無料」など一見魅力的な提案をしているところがたくさんあります。
しかし、良い提案の裏に隠れたリスクの高さを考えるべきです。
どの証券会社を利用しても手数料はたかだか数百円程度です。
長期的に考えて数百円の手数料か、数十万円の負債どちらの方がリスクが高いかは明確でしょう。
信用取引はせず、自分の生活に支障がない余剰資金で運用をすることを強くオススメします。
3-3.デイトレードをしない
投資初心者は特に1日の値動きの激しいデイトレードをしないことをオススメします。
初心者にとって、ハイリスク・ハイリターンの投資は知識や経験が足りずに損失を作るだけになってしまうからです。
実際、知恵袋やYouTubeの失敗談の中には深く考えずにデイトレードで資産を溶かしてしまったという超えが数多くありました。
資産を作るのが目的であれば、10年・20年後を見越した長期投資を行うのがオススメです。
ローリスク・ローリターンの投資方法の方が長期的には最適であるといえるでしょう。
3-4.ナンピン買いをしない
ナンピン買いとは、株価が買った値段より下がってしまった場合その株を買い増しして平均単価を引き下げる方法のことです。
A株を1000円で100株分購入した後、株価が500円まで下がったとします。
株価が下がった時点でさらに100株を追加で買えば、A株の平均単価は
(1000+500)÷2=750円
になります。
つまり、750円で200株を購入したのと結果的には値段が同じになるのです。
このナンピン買いは保有株の単価を引き下げて利益を上がりやすくするというメリットがあります。
しかし、株を追加で購入した後も株価が下がるとただ損失を大きくしてしまうだけになります。
ナンピン買いは「今、この株は本来の価値より割安で今後株価が上がるだろう」という予測ができる場合に有効な投資手段です。
しかし、投資初心者では今後株が上がるか下がるかの判断を正確にすることができず、ナンピン買いだけをしてしまい損失を大きくしてしまうことにつながります。
投資初心者は安易にナンピン買いをせず株価が一定ラインを下回れば、売却するというルールを徹底するのがよいでしょう。
その銘柄の株価が上がる根拠がなければ、ナンピン買いは危険だね。
3-5.他の投資家の運用をそのまま真似しない
YouTubeや投資専門誌などで有名な投資家の投資方法などが公開されていたり、「この株が狙い目!」などでオススメの株が紹介されていたりします。
安易に情報をうのみにして、投資家の投資方法をそのまま真似したりオススメされた株に何も考えずに投資をするのはオススメしません。
自分の資産や環境、市場の状態、投資の考え方が有名な投資家と一緒であるとは限りません。
全く自分とは合わない方法で投資を行うと、資産的に無理な投資や必要以上のリスクを背負わなくてはならなくなります。
また、雑誌などで紹介されているオススメ株はすでに多くの人が殺到していて株価が上がっている場合が多いです。
株価が釣りあがった状態で株を購入してしまい、結果的に株価が下がり損失を被ってしまう場合があります。
オススメの株や有名な投資家の投資方法はそのまままねるのではなく、あくまで参考にする程度にとどめておくのがよいでしょう。
まとめ | 先人の教訓をもとに同じ失敗をしないようにしよう
株で大損をしない方法は5つです。
この方法を守れば、借金を背負ってしまうような悲惨な投資にはならないことをお約束します。
株は10年以上続けているプロでも損失を出してしまうのが当たり前の世界です。
1つの銘柄の損失に固執するのではなく、トータルで勝てればよいというマインドを持つことが大切です。
投資初心者は特にハイリスク・ハイリターンの投資方法を選ぶのではなく、長期で着実に資産を増やすローリスク・ローリターンの投資方法を選択することをオススメします。
しかし、自分で判断するのが怖い・知識がなくて不安な人もいるでしょう。
そんな人のために、
など、初心者でも安心の投資サービスはどんどん増えてきています。
損失を増やして泣き寝入りしないためにも、まずは小さな金額から投資を始めていきましょう。
この記事があなたが投資をする際、失敗を回避して安心して資産を増やすことができるのに少しでも役立てれば幸いです。