ライトコインは決済通貨として普及するの?
ビットコインとライトコインだったらどっちを買うべき?
フェイクニュースもあったし、何を信じていいかわからない…
この記事を読んでいるあなたは、ライトコインの価格が上がる見込みがあるのか、気になっているのではないでしょうか。
2021年9月には、フェイクニュースで価格が上下したため、不安になるのも当然です。
ライトコインの価格は、2021年9月19日現在、「19,920円」
長期的にみると、2021年1月から上昇傾向にあります。
2021年8月からの1カ月単位だと横這いで、やや下がり気味となっています。
結論として、ライトコインは価格の上昇に期待できると言えそうです。
現在価格(2021年9月19日) | 19,920円 |
21年12月 | 21,000円~23,000円 |
22年3月 | 15,000円~20,000円 |
26年9月(5年後) | 28,087円 |
専門家・インフルエンサー | 見解 |
高橋ダン (YouTuber) | 上昇時に、ボリューム・買う圧力があるため、短期的にも長期的にも上昇が期待できる。 長期的には、2倍(40,000円台)になる可能性は十分ある。 |
アンゴロウ (YouTuber) | ライトコインの上昇は、歴史の長いコインとともに波に乗った形である。 どちらか買うならビットコイン。 ただし、プライバシーコインへの期待などから、 割合を増やして保有するのはアリ。 |
長谷川友哉 (bitbankマーケットアナリスト) | ライトコインの投資信託について、 機関投資家の人気を得るのは難しいとの立場。 ビットコインやイーサリアムに比べて「テーマ」に乏しい。 |
松田康生 (東大卒・FX Coin 営業推進部 部長代理) | ライトコインの投資信託について、 機関投資家の人気を得るのは難しいとの立場。 人気獲得には、時価総額第2位というETHのポジションを脅かす必要がある。 現時点ではそう簡単なことではない。 |
中島翔 (元大手仮想通貨取引所トレーダー) | 将来性を握るカギは ・決済通貨としての利用 ・投資商品への採用 ・レンディングサービスへの採用 |
真田雅幸 (bitbank MARKETSライター) | 9月16日時点では強気のトレンド。 フェイクニュースによる下落はあったが、今後の再上昇に期待できる。 |
- 決済通貨としてどれだけ広まるかが価格上昇のカギ
- ビットコインに影響を受けやすいため、分散投資がおすすめ
1. 専門家・インフルエンサー6人の見解
1-1. 高橋ダン【お金について情報発信・登録者52.3万人】
仮想通貨をはじめ、お金について日々2,3本の動画を投稿する高橋ダンさん。
ライトコインについて、ポジティブにとらえた動画をアップしています。
「価格上昇時に、ボリューム(出来高)がしっかりとしていて、買う圧力がある」
という点で、短期・長期的にみて上がると予想。
長期的には、過去の急騰時と同等の、4万円台まで上がる可能性があるといいます。
1-2. アンゴロウ【暗号資産を中心に分析、月10本程度投稿】
アンゴロウ暗号資産研究チャンネルでは、ビットコインと比較。
「どちらかというとビットコインを買うべき」としながらも、
ライトコインの将来性は否定していません。
また、ライトコインの価格上昇は、ビットコインなどの歴史あるコインと共に波に乗った形であると指摘しています。
一方で、2つの理由から、保有割合を増やすのはよい、と述べています。
- アドレス数の伸び
- ミンブルウィンブルによるプライバシーコインへの期待
1-3. 長谷川友哉(bitbank)・松田康生(FXcoin)【マーケットアナリスト・営業推進部部長代理】
bitbank マーケットアナリストの長谷川友哉氏と、
FX Coin 営業推進部 部長代理である松田康生氏は、ともに
「ライトコインの投資信託について、機関投資家の人気を得るのは難しい」
との立場を示しています。
理由として2点、挙げられています。
- ビットコインやイーサリアムと比べて、ライトコインが「テーマ」に乏しいこと
- 人気獲得には時価総額2位のイーサリアムを脅かす必要があるが、現状では難しいこと
ビットコインは長期投資目的。
イーサリアムは今後の大型アップデートで実需拡大期待があります。
比較するとライトコインには『テーマ』に乏しいような印象がある、とのことです。
「ポートフォリオ分散の観点から多少の需要は見込める」ものの、大きな需要があるかは疑問としています。
機関投資家は流動性の高い通貨を好み、分散投資をする傾向にあります。
松田氏は、『BTC プラス・ワン』という存在にイーサリアムが選ばれていると考えます。
そのため、機関投資家の人気を獲得するには、時価総額第2位のイーサリアムのポジションを脅かす必要がありますが、すぐには難しそうです。
1-4. 中島翔【元大手仮想通貨取引所トレーダー】
大手仮想通貨取引所トレーダーとしての経験を持つ中島翔氏。
これまでの値動きに影響した事象から、将来性を握るカギとして3つのことを挙げています。
- 決済通貨としての利用
- 投資商品への採用
- レンディングサービスへの採用
アメリカの決済サービス大手「PayPal」が仮想通貨を利用できるサービス展開を発表。
対象となったライトコインを含む4つの仮想通貨の価格は上昇しました。
今後決済サービスでの採用が拡大すれば、ライトコインのさらなる価格上昇に繋がると予想しています。
2021年に入ってからは、仮想通貨投資業界も盛り上がりを見せています。
イギリスの大手仮想通貨投資会社、「CoinShares」はビットコイン、イーサリアムに続き、ライトコインを上場。
アメリカの仮想通貨取引ファンド「Grayschale Inbestments」の仮想通貨信託の証券を通じて、ライトコインの取引ができます。
このような投資商品への採用も、ライトコインの信頼度を上げ、価格上昇の要因となるでしょう。
レンディングサービスとは、仮想通貨を貸し出すことで、数量と期間に応じて賃借料を受け取れるというものです。
国内では、CoinCheckやGMOコインなどの取引所や、レンディング専門サービスであるCygnos(シグノス)で利用できます。
決済サービス以外にも注目し、長期目線で値上がりを期待するのも一つの手段として提案されています。
1-5. 真田雅幸【bitbank MARKETSライター・日々2,3の分析記事を執筆】
bitbank MARKETSのライターで、日々仮想通貨に関する分析記事を投稿している真田雅幸氏。
プレスリリースのフェイクニュースが流れた後の動きを分析しています。
2021年9月16日のチャートから、「強気トレンドを示唆している」といいます。
13日の大手スーパーの決済に採用されるというフェイクニュースについても、「安値を見ると底堅く推移している」と述べており、
今後の再上昇に期待できる、というのが真田氏の見解です。
2. ライトコインのこれまでの値動きと要因
2017年末の上昇は、仮想通貨バブルによるものです。
特に、ビットコインの分裂(ブロックチェーンの仕様変更によって「今までの通貨」と「新しい通貨」に分かれること)による、価格の上昇が期待されました。
その影響を受けて、仮想通貨全体として価格が上がり、一時40,000円を超える動きとなりました。
仮想通貨バブル崩壊後、2018年の価格は右肩下がりでした。
次に価格上昇が見られたのは、2019年1月~6月にかけてです。
この上昇は、ライトコインの半減期が要因となっています。
半減期とは、仮想通貨のマイニング(採掘)で貰える報酬が半減する時期のことです。
半減期に向けて希少性が高まると考えて購入する人が増え、価格の上昇につながります。
ライトコインの半減期は8月だとされていたため、半減期を控えた1月~6月に需要が高まりました。
2020年3月には、コロナショックにより下落しました。
5,000円程度まで落ち込んでいます。
ビットコインの価格が下がった影響を受けたと考えられています。
2020年10月下旬には、アメリカの大手決済サービス・ペイパルが仮想通貨市場への参入を発表しました。
発表されたのは、「仮想通貨を決済手段として利用できるサービスを開始すること」でした。
ライトコインも利用できる仮想通貨の1つとされていたため、直接的に影響を受けたと考えられます。
2021年5月は、仮想通貨市場にとってネガティブなニュースが多かった時期と言えます。
- アメリカにおいて、コロナ対策でおこなっていた金融緩和を縮小する気配
- 大手自動車メーカーCEOのイーロン・マスク氏が、仮想通貨に対するネガティブなツイート
- 中国の仮想通貨に対する規制強化
過去にも金融緩和が縮小・終了された際にビットコインが低迷したことから、ライトコインも影響を受けました。
イーロン・マスク氏は、失恋ソングの歌詞になぞらえて、ビットコインに関するツイートを発信。
ビットコイン下落に伴い、多くの仮想通貨が影響を受けました。
マイニングの禁止が打ち出された影響で、中国国内から海外に逃げる動きや、機器の投げ売りが行われました。
中国の方針によるマイニング業者の混乱も、価格低下に影響を及ぼしたといえます。
最新では、9月13日の偽プレスリリースによる急騰がニュースとなっています。
アメリカの小売大手Walmart(ウォルマート)がライトコイン財団と提携し、仮想通貨による決済を始めると報道がありました。
ライトコイン財団がリツイートしたこともあり、急騰しましたが、Walmartが否定したことで下落。
19,268円から24,515円へ上昇し、偽と分かってから19,715円へと下落する、大きな動きとなりました。
3. ライトコインは今後上がる?これからの値動き予想
ライトコインは、今後上下しながらも上昇していくと予想されます。
5年後には3万円近くまで上がるとの見方もあります。
長期的な利益を見据えて投資するのが良いでしょう。
3-1. 短期(21年12月21,000円〜23,000円 22年3月15,000円~20,000円)
The Economy Forecast Agencyの予想サイトによると、
21年12月には20,000円台前半で上下するでしょう。
3月には値下がりする予想が出ています。
企業との提携や採用の拡大によっては上昇も期待できそうですが、
すぐに急騰することもないでしょう。
2023年8月の半減期に向けて、下がっている今の時期に購入を検討してみてはいかがでしょうか。
3-2. 長期シナリオ(5年後に28,087円)
海外の大手サイト、Wallet Investorでは、5年後の2026年9月には28,000円台に到達するという前向きな予想がされています。
2023年の半減期を迎えた後、少しずつ上がっていくことが期待できそうです。
決済手段としての採用拡大や、プライベートコインとしての流通にも注目しておくべきでしょう。
4. ライトコインの将来性を握る3つのカギ
4-1. ライトニングネットワークの導入
ライトニングネットワークとは、取引自体はブロックチェーンの外で行い、取引の最初と最後をブロックチェーンに記録する仕組みです。
ライトコインは、2018年に運用実験に成功しました。
今後本格的な導入が進む見込みです。
本格的な導入によって得られるメリットは2点です。
- さらなる高速決済が可能になる
- 取引における手数料が低くなる
導入が進めば、他の決済通貨と比べ優位性が高くなり、価格が上昇すると考えられます。
4-2. 送金/決済手段としての普及
ライトコインは、日常の決済向けにつくられた仮想通貨です。
高速かつ安全に決済できるよう、サービスには力が入っています。
ペイパルの決済手段として導入すると発表され、将来性に期待が高まっているといえるでしょう。
ビットコインの取引の承認時間に関する問題が、ライトコインでは大幅に改善されていることにも注目すべきです。
承認を行うためのブロック生成が、ビットコインではおよそ10分かかります。
ライトコインではおよそ2分半と、短縮されているため、ビットコインのデメリットをカバーした通貨と言えます。
多くの企業が決済通貨として認め、導入すれば、PayPalの発表時からじわじわと上昇したように、価格にも良い影響を与えるでしょう。
4-3. 半減期
半減期とは、仮想通貨のマイニング(採掘)で貰える報酬が半減する時期のことです。
この時期を控えると、希少性が高まることが期待され、価格が上昇します。
半減期は4年ごとに訪れ、次は2023年の8月ごろだとされています。
前後に価格の上昇が見込めるでしょう。
5. ライトコインのデメリットと回避法
- 上昇はビットコインなどの波に乗った形である
- 決済通貨としての優位性が低い
- 機関投資家の人気を得るのが難しい
ライトコインのデメリットは3つ。
これまでの上昇は、ビットコインなどの有名銘柄の影響を受けたものが多くあります。
実際の価格推移グラフでも、ビットコインと似たような動きが見られます。
価格変動がビットコインに左右されることは、アルトコインに共通したデメリットです。
決済通貨として開発されたコインの中で、ライトコインの優位性は低いとの指摘もあります。
同じく決済通貨として開発された、リップルと比べると、送金速度やコスト面で劣るからです。
専門家の意見にもみられたように、機関投資家の人気を得るのが難しい可能性もあります。
大口の需要による、価格上昇が起こるには、まだまだ時間がかかりそうです。
ライトコインのデメリットを解消する手段として、
「複数通貨を保有し、その割合で調整すること」が挙げられます。
ライトコインと他の仮想通貨を同時に保有し、割合を調整しながら長期的な利益を見込んで投資してみてはいかがでしょうか。
6. ライトコイン以外のおすすめの投資先2選
ライトコインのデメリットを補うために、分散投資をするのが良いでしょう。
ライトコインと同時に行う投資先として、ビットコインとLOSTをご紹介します。
6-1. ビットコイン
ビットコインは、最もメジャーな通貨です。
他のコインの値動きにも影響を与えるため、ビットコインの取引は、他の通貨からの影響を受けにくいでしょう。
ライトコインを含め、ビットコインの影響を受けやすいコインを保有する方は、ビットコインを同時に購入しておくと安心です。
6-2. LOST
ライトコインの、「ビットコインの値動きに影響される」というデメリットを避けたい場合は、LOSTの取引をおすすめします。
LOSTは、ライトコインと比べると、ビットコインの価格に影響されていない通貨です。
黄色がビットコイン、緑がLOSTの値動きです。
特に、2021年に入ってからはビットコインと異なる価格上昇が見られます。
現時点では、国内でLOSTを扱う取引所が「CoinCheck」のみなのが難点ですが、
これから扱う取引所が増えれば、価格上昇にも繋がるでしょう。
7. ライトコインを扱う取引所
国内でライトコインを扱っている主な取引所は3カ所です。
- CoinCheck(コインチェック)
- GMOコイン
- DMMBitcoin
特に、CoinCheckは、積み立て投資の利用や、貸仮想通貨サービスで利益を得ることができます。
ライトコインの、決済通貨以外の特徴も生かして利益を出したい方におすすめです。
GMOコインは、取引手数料が低い点がメリットです。
取引にあまりお金をかけたくない方は、GMOコインを利用するのが良いでしょう。
CoinCheckと比べて、やや取り扱い銘柄が少ないのが難点ですが、
ビットコインなどの有名銘柄と合わせて取引するのであれば、問題なさそうです。
取引所 | 取引銘柄数 | 取引所手数料 | 販売所手数料 |
Coincheck | 17種類 | スプレッド:0.05% | スプレッド:6.2% |
GMOコイン | 14種類 | スプレッド:0.09% | スプレッド:3.9% |
DMMbitcoin | 12種類 | ✕ | スプレッド:0.5% ※BitMatch注文は別 |
8. ライトコインの今後を予想しているサイト
- 為替予想【The Economy Forecast Agencyによる長期予想】https://jpyforecast.com/litecoin-forecast-ltc
- 投資の森【テクニカル予想で売り・買いなどの指標に】https://nikkeiyosoku.com/crypto/ltc/